DELTA TALK Vol.3 – 芥川舞子(ReebokONEアンバサダー)× 鷲見貴彦(ベンチャーバンク会長)

リーボックのブランドアイデンティティであるデルタロゴ、そのデルタにはフィットネスがもたらすベネフィット「フィジカル(身体力)」「メンタル(精神力)」「ソーシャル(人との結びつき)」の3要素が含まれている。それらを体現している多彩なゲストが語る対談シリーズ「DELTA TALK」の第三弾は、ReebokONEアンバサダーの芥川舞子、そして日本におけるホットヨガの草分けであるLAVA International やヨガスクールのファーストシップなどを運営する株式会社ベンチャーバンクの鷲見(すみ)貴彦会長が登場です。

「本当に欲しかったものは、強い心だった」

まずは鷲見さんにお聞きします。ヨガにハマったきっかけから教えてください。

鷲見初めからヨガやホットヨガの深い知識があったわけではないんです。うちの会社で入社面接をする側として、就活生になぜうちでやりたいのかを聞くと、ヨガに救われたとか、今度は救う側になりたいというようなことを、みんな口を揃えて言うんです。あまりにも多くの人が同じことを言うので、ヨガの奥にあるヨガって何なんだ?と気になりはじめ、琵琶湖のほとりで瞑想コースの研修を受けたのが深めていったきっかけですね。静かな気分で目を閉じている気持ちよさを感じたり、呼吸をコントロールするのが楽しいというコトがわかってきて、徐々に瞑想にハマっていきました。

芥川さんは、モデル時代の苦悩をきっかけにヨガを始められたと聞きましたが、ヨガはどのような影響を与えてくれましたか?

芥川モデル業をしている当時に、美しさを競うことで人と比べて自分に自信をなくし、そういった精神的なストレスにより体調を崩してしまったんですが、薬ではどうにも治らなかったんです。これは薬に頼らず内側から変えていかないといけないと思ったのがきっかけで、長年ヨガをやっている母親から習い始めました。始めて3日間ぐらいで、食事がおいしく感じたり、朝起きるのが楽になったり、心の変化をすぐに感じることができました。生きていく中で行う様々な営みに、感謝の気持ちが湧いてくるようになったんです。そのような実感が、私にヨガを信じて続けさせたんです。
その後、ヨガを学びながら仕事にできるという部分に魅力を感じて、LAVAに入りました。始めたきっかけは体調の改善ではあったんですが、LAVAに入って1年ほど経ってから、私が本当に欲しかったものは、単に健康な身体だけではなく、何があっても大丈夫と思える、強い心だったことに気づきました。これがヨガで得られた一番大きな恩恵だと思っています。インストラクターという仕事を通じて、ヨガの経験が深まり、身体だけでなく精神的にも成熟させて頂いたと思っています。

芥川舞子

ReebokONEアンバサダー。ヨガ歴13年。メディア、大型イベントなど多数出演する人気講師。ホットヨガスタジオLAVAでトップインストラクターとして活躍するだけでなく、若手インストラクターの育成指導にも携わる。
Instagram: @maiko_akutagawa

芥川さんが13年間ヨガを続けている中で、大変な時期はありましたか?

芥川最初はポジティブな効果を得るんですが、それがずっと続かずに、同じことをやっているのに、それまでのような大きな変化を感じられない時期もありました。経験を積むにつれ、周囲から期待されることが多くなって生徒も増える中で、心の底では、これまでのようなポジティブな変化を感じられていない自分が果たしてきちんとヨガを教えられるのだろうか、とすごく葛藤していた時期もありましたね。13年経った今では、そういう時期だったんだな、と思えるのですが、年月を重ねないと分からなかったんだなと思います。そういう経験を人に言ってあげるだけで、インストラクターとして他人を支えていることにもなると思います。

鷲見さんにとって、ヨガの発想と経営がリンクするところはありますか。

鷲見ヨガとビジネスは対極にあると思うんですよね。ヨガは、そこにあるものに対して満足することで、ビジネスは利益の追求です。でも僕は、両方のバランスをとっていくこともできると思っていますし、そうすることで、ヨガの普及にも繋がると考えています。以前は数字や利益に目が向きがちなこともありましたが、ホットヨガや瞑想を深めていくうちに、それだけではない、もっと大切なことに気がつきました。

いっぽう芥川さんにとって、鷲見さんの目指すものとリンクする部分はありますか?

芥川鷲見さんが今おっしゃった、ビジネスとヨガが対極にある、というところはすごく共感しますね。例えばヨガで生計を立てるということは、鷲見さんがおっしゃる、利益を出すということになると思いますが、それだけだと自分の内側が満たされないまま終わってしまいます。自分の幸せを犠牲にしてまで利益にとらわれるのは違う。私が目指していたものは、そこなのかもしれません。

鷲見最初に東京でホットヨガ事業を始めたときは、まだヨガ人口も少なく、知識もなかったため、ホットヨガなんかヨガじゃない、と批判されることもありました。ただ僕は、これがヨガだとかヨガじゃないとか、極論を言えばそういうことは関係ないと思っています。もちろん、ルーツはありますけれども。ヨガを通じて人がハッピーになれたら、そのヨガがその人にとってのホンモノですし、そういう意味でニーズに合うものを提供できるかが、一番大事なことだと思います。

鷲見貴彦

株式会社ベンチャーバンク 代表取締役会長、株式会社LAVA International代表取締役社長。全国に290店舗以上展開するヨガスタジオ数日本No.1の「ホットヨガススタジオLAVA」、暗闇エクササイズの先駆けとなる「FEELCYCLE」、トランポリンエクササイズ「jump one」など、新規事業を次々と創出し続けている。

人を幸せにするためのヨガとは。

ヨガスクール「ファーストシップ」では、どんなインストラクターを世に輩出していきたいですか?

鷲見インストラクターとしてヨガの追求はもちろん、お客様を大切にするというサービスの部分、この両軸が備わっていることが大切です。親しみが持てないと影響力が備わらないし、逆にフレンドリー過ぎても師弟関係は作れない。
ヨガで人に影響を与えるということは、2年や3年でできることではありません。そんなに簡単なことではないんです。でも、サービス力は1年で習得できます。お客様に関心を持ち、名前やクセを覚える、どういう声かけをするか、お客様に合わせてアジャストをするか。そういう部分は、熱心に学べば1年生でも経験10年の人を越えることができると思います。
一番重要なのは、ヨガを通じてお客様や社会に対して、どう良い影響を与えるかということ。そのためには、先生自身が影響力を持たなければいけません。ファーストシップが目指すインストラクター像は、そこにあります。単にファンづくりではいけない。本当のトップインストラクターには信者がいます。ファンと信者は、全く別モノです。

芥川さんが目指す指導者像について、教えてください。

芥川私の場合は、「ヨガを追求したい」という想いの中に、鷲見さんがおっしゃったサービス力というものがすでに入っていた感覚ですね。私はその両立のためにこそ、レッスンの内容が一番の要だと思っています。そのためには当然、毎日練習することも大切ですし、レッスンの前後も含めて、どんな風にお客様を幸せにできるか、それも含めてのヨガだと思っています。
そして、ヨガで人を幸せにするためには、まずは自分が幸せでいることが大事だと思っています。自分の生き方やあり方、家族について考える。ヨガのポーズの練習だけでなく、私はそういった身近にある事柄や人々との関係性を通じて、自然とヨガが深まっていくのを感じてきました。
ヨガの経験値を積む段階で行き詰まっている人も少なくはないので、指導者として育っていくために必要なことも積極的に伝えていこうと思っています。

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